日本人が無意識に「呼吸の異常」に陥る背景事情 過度のストレスや不規則な生活がもたらす影響
人間には適正な栄養摂取量があり、過食が肥満を招き健康を害することがあるように、呼吸にも適正な量や質があります。
現代人はストレスや不規則な生活から、日常的に浅くて速い呼吸=「呼吸過多」になっている人が多いと言われます。
次のチェックのような症状が一つでもあれば、呼吸過多が疑われます。
【症状】
□激しい運動もしていないのに、呼吸が苦しいことがある
□静かにしていても自分の呼吸音が聞こえる
□1分間の呼吸数が25回を超えている
□あくびが多い
□気づくと口で呼吸をしている
□ため息が多いと指摘されることがある
【姿勢・体動】
□口が少し開いていることが多い
□呼吸をするときに肩が上下する
□呼吸するときにお腹も胸も動かない
□呼吸するときにお腹よりも胸の動きのほうが大きい
呼吸の乱れが続くと何が起こるのか
多くの生物にとっての「呼吸」とは、酸素を取り込み、不要となった二酸化炭素を排出するのと同時に、体の細胞に酸素を届けることを指します。生き物は酸素がなければ生きられませんし、体を動かすことができません。
また、酸素は脳にとっても必要不可欠な栄養なので、酸素の供給が滞れば脳の活動は低下します。つまり、呼吸の乱れが続けば、身体的なパフォーマンスが低下するばかりでなく、脳の働きを鈍らせ、体をコントロールする中枢としての機能や思考能力を低下させることにも、つながってしまうわけです。
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