いい人間関係「開拓」したい人に伝えたい4大秘訣 現代社会で忘れられている「頼り合う」メリット

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良好な人間関係を築くための方法を解説します(写真:kou/PIXTA)
「リモートワークは孤独」「自己責任論に押しつぶされそう」「もっと雑談したいのにできない」「人手不足でパンク寸前」――新型コロナウイルス感染症予防で人との対話が生まれにくくなり、孤立する人の増加が問題になっています。
そのような状況の中、重要性を増すものとして「受援力(人に助けを求める力)」を挙げるのは、医師で公衆衛生学専門家の吉田穂波氏です。新著『「頼る」スキルの磨き方』を上梓した吉田氏が、良好な人間関係を築くための方法を解説します。

「ソーシャル・キャピタル」が健康に与える影響

受援力は相手に「人の役に立つことができた」と感じさせ、自己肯定感を高め、「いい気分」にさせる能力でもあります。社会参加をし、人と助け合うことが健康にとっていいことは、社会疫学(Social epidemiology)の研究においても実証され、健康の要因として、食生活、運動に加えて社会参加や人付き合いがプラスの効果を与えることが明らかになっています。

この社会疫学とは、「健康状態の社会内分布と社会決定要因を研究する疫学の一分野」であり、具体的には、文化、社会システムなどの社会構造要因が集団あるいは個人の病気や健康状態に与える影響を明らかにする学問です。

人間関係が健康に影響を与えるということを考えるとき、そのキーワードの1つとなるのが、近年注目されている「ソーシャル・キャピタル(人間関係資本)」です。

これは1993年にアメリカのロバート・パットナムが著書の中で記述した考え方であり、信頼、規範、ネットワークといった人間組織が健康に好ましい影響を及ぼすとして最近注目されています。また、「ソーシャル・キャピタルが豊かな地域は抑うつ尺度が低い」、「喫煙・多量飲酒などのリスク行動が減る」、「身体活動を促進する」など、健康指標が高いという報告もあります。

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