実は「人に頼るほど自分の能力も高まる」納得理由 助けられることで成長の幅が大きく広がる
頼ることを通じて「他者から学ぶ」
成人発達理論の分野では、他者や環境からの支援によって能力が身についてから、支援なしに発揮できるようになることがわかっています。より簡単に言うと、「サポートしてもらってできる」ようになった後に、「1人でできる」ようになるという流れです。
例えば、子どもが自転車に乗れるようになるのも、同じです。最初は自転車を支えてもらい、押してもらいながら乗れるようになり、上達し、その後、自主練習で定着させ、どんどん乗れるようになる――この逆はありません。
一見、ごく当たり前のように聞こえるかもしれませんが、サポートしてもらって学ぶことが先にあって、自分1人でできるようになるのです。そして教えてもらうことのレベルを高め続けることで、自分が発揮できる能力を高め続けることができます。
自分が現状でできることに満足せず、コンフォート・ゾーン(安住して努力せずにいられる状態)から一歩踏み出すことで、自分の力が伸びる。年齢を重ねるにつれ、自分が知らないこと、学ぶことのレベルが上がりますから、自分が発揮できる能力も上がるというわけです。つまり、大人だからこそ、他者に頼り、他者から学ぶことで、より大きな可能性を広げることができるのです。
頼ることを通して「他者から学ぶ」のはとても大切なことです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら