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沸騰するCASEベンチャー 大手メーカーの出資先でも玉石混淆

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新たな市場の創造者と持ち上げる前に、冷静な実力分析が必要だ。

アマゾンとも組み量産化へ

CASE時代の寵児が大型上場へ──。今年8月末、ピックアップトラックEV(電気自動車)の新興企業リビアンが、米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)の書類を提出したことが明らかになった。

リビアンは全米初のピックアップトラックEV「R1T」を出荷。生産拠点はイリノイ州ノーマルの三菱自動車工場跡地にある

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アマゾンやフォード・モーター、機関投資家など名だたる大手からこれまで集めた資金は105億ドル(約1.15兆円)。直前の7月に約2750億円の資金調達も行っていた。5月末時点の直近調達額を見ても、リビアンは自動車・モビリティ関連のベンチャーの中で抜きんでている。

同社が評価されているのは、実用的かつオフロード走行が可能なピックアップトラックEVで先んじて商用化を進めているからだ。この分野は自動車産業の中でも利益率が高いとされている。

9月中旬には、「R1T」という商品の量産第1号車を工場から出荷。同じEVで先駆者のテスラは、スポーツセダンの分野で一躍トッププレーヤーに躍り出たが、ピックアップトラックはまだ量産が始まっていない。ゼネラル・モーターズ(GM)の「GMCハマー」やフォードの「F-150」もEVの市場投入が実現していない中、開発スピードではリビアンが一歩リードしている。

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