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テスラが利益を出せる仕組み 「EVは儲からない」を覆した

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大手自動車メーカーと遜色ない利益を出せるまでに成長した。快進撃は続くか。

私財を投じてテスラを支えたマスクCEOは世界トップ級の金持ちになった(ロイター/アフロ)

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「2021年第2四半期(4~6月期)は、さまざまな面で記録的だった」

7月、電気自動車(EV)最大手・米テスラのイーロン・マスクCEOは21年第2四半期の決算説明会でそう誇った。実際、4~6月期の生産台数と販売台数は初めて20万台を突破し、純利益は11億4200万ドルを記録した。

注目されるのは、数字上の利益のみならず、その中身が改善されたことだ。「クレジット収入を除く自動車の売上総利益と利益率が大幅に増加した」(ザック・カークホーンCFO)のだ。

クレジットとは、走行時に排ガスを出さない車(ZEV)を州政府などが定める台数以上販売した企業が、その規定をクリアできない他社に販売できる権利のことだ。EV専業のテスラはクレジットの大口の売り手で、これまで原価のかからないこのクレジット収入が利益の大部分を支えていた。ただ、クレジットの枠組みは国や自治体の政策次第で変わる可能性がある。さらに他社がEV販売を強化する中、先細りは必至だ。クレジット依存からの脱却は、テスラの課題の1つだった。

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