セカンドカーとして買えば、EVの本当のよさが享受できる。
世界的に電動化の波が押し寄せる中、市場では電気自動車(EV)の選択肢も増えている。ただ内燃機関車から乗り換えるには不安がある、という人もいるだろう。
多くの人が挙げるEVのデメリットは、ガソリン車と比べた場合の航続距離の短さだ。ガソリン車は1回の給油で500~1500キロメートル近く走れるが、EVはフル充電しても長くて600キロメートルしか走れない。
日本では一部の地域を除いて充電インフラが普及しておらず、車が1台だけなら航続距離の短さは切実な問題だ。では、EVを用途によって使い分けられるセカンドカーとして持つならどうか。筆者は、「2台持ち」の所有者からEVが普及していくとみている。
そこで今回は、これからEVを買う人のために筆者自身が「欲しい!」と思えるモデルを、価格帯ごとに紹介していきたい。
最初に、日本の自動車の約4割を占める「国民の足」、軽自動車がベースのEVを見ていこう。2022年に発売される予定なのが、日産自動車、三菱自動車の共同開発モデルだ。ネーミングは未公表だが、日産版は「SAKURA」、三菱版は「eK MiEV」になると噂されている。電池容量は20キロワット。航続距離は未公表だが、電池容量40キロワット時の日産リーフが322キロメートルなので、モーター出力や車両重量を考慮すれば200キロメートル前後、というのが現実的だろう。普通車ならば物足りないところだが、軽自動車の1日の平均走行距離は50キロメートル以下だから、十分実用に耐えられる。
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