テスラ、利益1000億円でも2つのリスク 上り調子と裏腹の課題に直面
四半期ベースで販売と利益は過去最高。着実に力をつけている。
電気自動車(EV)メーカーの米テスラが大きな関門を越えた。7月下旬に発表されたテスラの2021年4~6月期(第2四半期)決算は、営業利益が13.1億ドル(売上高比11%)、純利益が11.4億ドル(同9.6%)と、いずれも四半期で初めて1000億円を突破した。
単に黒字額が大きくなっているだけではない。利益の“質”も変わってきている。これまでも四半期での黒字化はあったが、そのほとんどは規制クレジット(排出権)収入を除けば赤字だった。対して今第2四半期の純利益はクレジット収入を除いても7.8億ドル(同6.6%)の黒字だ。
クレジットとは、EVや燃料電池車など走行時に排ガスを出さない車(ZEV)の普及政策の1つで、米国のカリフォルニア州などが導入しているもの。自動車メーカーは一定のZEVや新エネルギー車(NEV)の販売義務を課され、達成できない場合、未達分の罰金を払う。もしくは、義務以上のZEV、NEVを販売したメーカーからクレジットを購入する。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
登録は簡単3ステップ
東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
おすすめ情報をメルマガでお届け
無料会員登録はこちら
ログインはこちら