ヨガウェアを筆頭に、日常使いもできるトレーニングウェアを展開するルルレモン。コロナ禍で成長を維持し、日本市場でも受け入れられた強みの源泉に迫る。
「新しいウェルネスを始めよう」――。
今年6月、そんなスローガンとともにオンライン上で大規模なイベントが開かれた。6月1日から6月21日までの3週間に開催されたクラスは、ヨガやストレッチなどのトレーニング、健康をテーマにしたトークショーなど35にのぼる。
フィットネスクラブやスポーツジムの運営会社が企画したのかと思いきや、そうではない。主催者は、カナダ発の衣料品ブランド「lululemon(ルルレモン)」を運営するルルレモン・アスレティカの日本法人。アウトレットを含めて、国内7店舗を展開している。
1998年に創業したルルレモンはヨガウェアを筆頭に、吸汗性とストレッチ性を備えた、日常使いもできるトレーニングウェアが強み。前2021年1月期のグローバルの売上高は約4842億円(前期比10.6%増)、営業利益は約901億円(同7.7%減)という規模を誇る。コロナ禍で世界各地の店舗が休業を強いられたものの、増収を維持した。
コロナ禍で「勢いが後押し」
堅調な業績を背景に株価も上昇が続き、足元の時価総額は約5.8兆円に達する。同じアパレル大手のアメリカのGAP(約1.2兆円)やスウェーデンのH&M(約3.7兆円)を大きく上回る水準だ。
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