存在感を増す「お高めルームウェア」のブランド。スタッフへのインセンティブにも強みが透ける。
「デパートに入っているお店で一目ぼれして買った。着ているとテンションが上がる」
そう語るのは都内の大学に通う女子大生だ。彼女はgelato pique(ジェラートピケ)のルームウェアを愛用している。
ジェラートピケは、アパレル企業のマッシュホールディングス(HD)傘下のルームウェアブランドだ。モコモコとした着心地のよい部屋着が定番商品で、上下あわせると1万2000~3000円近くもする。比較的お高めにもかかわらず、20~30代の女性を中心に、14年前のブランド立ち上げから人気を維持している。
百貨店で勝負できるブランドへ
部屋の中では着古されたTシャツなど、人目を気にしないような服装ですごす人が多い。「帰ったときにお気に入りの部屋着を着ることで、家の中でもハッピーにすごしてほしいと思った」。近藤広幸社長は、誕生の経緯をそう振り返る。
当時、ルームウェアは百貨店の寝具売り場の片隅で売られており、独立した店舗を持つことすら珍しかった。「2階にあるファッションフロアで、ルームウェアのブランドの店舗を持ちたい」。そう考えた近藤社長は、ルミネと西武に出店のプレゼンをしに行った。
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