大丸松坂屋が「服のサブスク」始める納得の理由 百貨店大手で初参入、ブランド品で図る差別化

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高価格帯の女性用衣料品をレンタルできる(画像:アナザーアドレスのホームページより引用)

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新型コロナで衣料品小売りにかつてない逆風が吹く中、新たな収益源の芽を育てられるか――。

J.フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店が4月から、月額制で衣料品をレンタルできるサブスクリプション(定額課金)サービスを開始した。小売り大手が衣料品サブスクに参入するのは初めてだ。

同社のサブスクサービス「AnotherADdress(アナザーアドレス)」では、50ブランド数千着(サービス開始時点)の中から、1カ月に3着までレンタルできる。手続きはオンラインで完結し、自宅に商品が配送される。レンタル期間が終了した後、気に入れば商品を割引価格で購入することも可能だ。月額料金は1万1880円(税込み)で、クリーニング代や配送料なども含まれる。

ブランドとの良好な関係を活用

国内の衣料品サブスク市場では、「エアークローゼット」などの新興企業が先行する。同社のサービスは月額7480~1万4080円(税込み)で、比較的リーズナブルな女性向けのカジュアル系衣料品を中心に、同時に3~5着をレンタルできる。コロナ禍でも順調に拡大しており、会員数は45万人を突破した。

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