「ファミチキ越えの問題児」が爆売れした3大要因 ファミマで品薄の「クリスピーチキン」誕生秘話

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ファミマ40周年を冠したキャンペーンの第1弾として発売されたクリスピーチキン(撮影:梅谷秀司)

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「キャッチコピーを『ファミチキ越えの問題児!?』とつけたら、本当に問題児になってしまった」

コンビニ大手・ファミリーマートが販売しているホットスナックの「クリスピーチキン」。ファミマで商品開発を担当した河口美砂氏は、思わず苦笑する。

クリスピーチキンは今年3月の発売直後、2日間で合計200万食という爆発的な売れ行きをみせた。これはファミマの圧倒的な看板商品である「ファミチキ」が現在の2日間に販売される数量の3倍に相当する。

一時は販売を停止するまでに至ったが、現在は通常販売に戻っている。とはいえ、店舗による発注数には上限を設けた状態だ。ネット上では、「あえて品薄にしているのでは」と疑う声もある。しかし河口氏は、「そういうことは全然ない。売れるなら売りたい」と強調する。

キャッチコピーで「ファミチキ越え」を謳ったが、その実現は社内でも「正直無理だろう」(河口氏)と思われていた。それがなぜここまで売れているのか。話を聞いていくと、背景には3つの勝因があるようだ。

女性層の購入を狙い商品を開発

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