「社員にやさしく」がダイバーシティではない 企業パフォーマンスを上げるためのダイバーシティ・マネジメント②
そもそもダイバーシティのベースは「能力主義」だ。ここで言う「働きやすい環境」とは、「能力をフルに発揮しやすい環境」のことで、多くの日本人が考えがちな「ラクな環境」のことではない。
過去のさまざまな調査では「異質なチームであるだけでは高い生産性や仕事の質は約束されない」という結果が多数報告されている。さらに、「適切に違いを受け入れ、効果的にマネージすれば創造性、問題解決やチームの生産性へプラスに影響する」ことも明らかになっている。
ただ、それには努力が必要であり、企業のダイバーシティ・マネジメントへの本気度が成功のカギとなる。
パク・ジョアン・スックチャ
アパショナータ代表&コンサルタント ワークライフバランス/ダイバーシティ 日本生まれ、韓国籍。東京で聖心インターナショナル・スクールを卒業。米国ペンシルベニア大学経済学部BA(学士)、シカゴ大学 MBA(経営学修士)取得。米国と日本で米国系企業に5年間勤務。その後、韓国延世大学へ語学留学。日本に戻り米国系運輸企業に入社。同社にて日本・香港・シンガポール・中国など、太平洋地区での人事、スペシャリストおよび管理職研修企画・実施を手掛ける。2000年2月に退社。同年12月に日本で最初にワーク・ライフ・バランスを推進するコンサルタントとして独立。企業での社員の意識改革、働き方改革および教育研修に携わる。また、米国とアジアに精通したグローバルな経験を活かし、ダイバーシティ(多様性)推進に力を注ぐ。企業にもメリットをもたらす手法で進める在宅勤務導入コンサルティングで成功実績を出し、企業での在宅勤務(テレワーク)も専門とする。著書:『会社人間が会社をつぶす−ワークライフバランスの提案』(朝日選書)など。URL: http://www.worklifebalance.co.jp
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