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あらゆる産業に眠る巨大なビジネスチャンス IoT塗り変わる各業界の事業構造と序列関係

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IoTの普及により、産業構造が大きく変わろうとしている。同時にそこには「IoT金脈」とも呼ぶべきビジネスチャンスが眠っている。IoTは自社のバリューチェーン(価値連鎖)や事業ドメイン(領域)をどう変えていくのか。

IoT活用で先行く米GEとコマツ

IoTの有名な活用事例に米GEの航空機向けジェットエンジンがある。もともとGEはモノ売りからの脱却を図り、顧客が求めるサービス提供にビジネスモデルを転換しようとしていた。そんな中GEは、航空機が整備工場に入りジェットエンジンの故障が発覚してから部品を取り寄せる手法では効率が悪いことに気づく。ジェットエンジンの状態をセンシング=IoT化することで、故障を事前に知ろうとしたのだ。

効果はてきめんだった。ジェットエンジンが壊れる可能性があることを事前に予知することができるようになり、先んじて部品の手配を行うことでサービスの停止時間を短くできるようになった。取得したデータを蓄積・分析することで、壊れる傾向を把握できるようにもなった。「航空サービスの停止時間を減らす」という価値を生み出したGEは、モノ売り企業からサービス企業に変貌を遂げたのである。

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