モノをネットにつなぐことで仕事の効率が上がったり、新たな事業につながったりと、IoT時代には前例のないスピードと規模でビジネスが変わっていく。ここで不可欠な“二つの神器”が、格安のSIMカードと導入コストの低いクラウド(仮想サーバー)だ。MVNE(仮想移動体サービス提供者)の登場で、さまざまなIoTビジネスが加速しつつある。
「これがIoTだとは思ってもみなかった」
一見ごく普通の、油まみれになった生産現場。せわしなく動く機械が大きな音を立てて金属部品を加工する。ここは愛知県のトヨタ自動車系部品メーカー、旭鉄工の西尾工場だ。エンジンのバルブに取り付ける「バルブガイド」を手掛けている。
目を凝らすと、この工場にはいろいろな仕掛けがあることがわかる。キーワードは「三つのIoT化」だ。
一つ目は、設備の可動率(正常に稼働している時間の割合)を把握できる仕組み。各生産設備につけられた無線の子機から、可動時間の情報が親機に届く。これがクラウドに送られ、工場全体の設備の状況をスマートフォンなどで見ることができる。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら