IoTの波があらゆる業界に押し寄せている。うまく乗りこなせば、中長期的に業績を押し上げることになるかもしれない。
株式市場でも、関連銘柄に注目が集まっている。野村証券の小髙貴久ストラテジストは、「生産性を向上させるテクノロジー、半導体関連は成長を牽引する重要な投資テーマになっている」と指摘する。
一口にIoT関連銘柄といっても多岐にわたる。そのため今回は『会社四季報』において、IoT、半導体、センサー、ビッグデータなど、関連のキーワードが登録されている銘柄を抽出。前期営業増益、ROE8%以上といった条件の下、足元で業績好調な銘柄に限定し、東洋経済予想で今期の増益率が高い順にランキングした。ただし、前期、今期の増益要因がIoT化によるものとは限らないことに注意が必要だ。
新会社や提携で新たなサービスが続々
増益率トップとなった平田機工の今期大幅増益を牽引するのは、米アップルのiPhoneへの採用観測もある有機ELディスプレー製造用の真空チャンバーだ。韓国の電機メーカーを中心に設備投資が急増している。これに加えて、IoT関連製品の需要増で半導体のシリコンウエハ搬送ロボットにも追い風が吹く。
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