IoTビジネスを低コストで始めたい──その夢を実現するのが、IoT向けに商品設計された通信用SIMとクラウド(仮想サーバー)だ。IoT向けはデータ通信量が多くないので、SIMの通信料金を大幅に下げられる。クラウドなら物理的なサーバー機器が不要なので初期投資を抑えられる。
IoTビジネスの裏側にあるシステム構築を請け負うIoTプラットフォーム提供会社は、クラウドを主軸にする会社と通信分野から進出してきた会社に大別される。
まずはクラウドが主軸の会社から見てみよう。下表の「ベンチャー系」と「クラウド系」がそれに当たる。
ベンチャー系は創業時からクラウドを活用したサービス展開を前提としている。代表例はソラコムだ。経営幹部は、世界最大のクラウド会社・米アマゾンデータサービス(ADS)の日本法人で、エンジニアとしてクラウドサービス、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)を立ち上げた。
クラウド系にはADSのほか、「アジュール」を展開する米マイクロソフトなど世界的な企業がひしめく。クラウド側のシステム構築に軸足を置いている。
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