インターン・バブル、どう勝ち抜く? 大学3年生の就職戦線はすでに白熱

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選考期間が短くなることで企業が効率重視に傾き、「ターゲティング」が強まって上位校の学生ほど有利になると言われてきたが、直接接触で内面を認めてもらえれば、学歴の壁は乗り越えられる。

リクルートキャリアの岡崎仁美・就職みらい研究所所長も、

「求人倍率も増加傾向にあり、学生にとってチャンスが多くなるでしょう」

と話す。

もし、あなたが大学生で、後ろ倒しと好況感でのんびりしているなら要注意だ。「数を埋めるために誰でもウェルカム」というモードではないので、そこを勘違いすると痛い目を見る。

筑波大学3年生の索手(なわて)一平さん(21)は、5月に就活を開始。インターンに参加したり、イベントで知り合った人事担当者を通して会社訪問したりするなど自らアクションを起こして、人気メガベンチャーに内定した。決してレアケースではない。超売り手市場のエンジニア職や外資系企業では、すでに内定を得ている学生が一定数いる。

「早く動いて企業をよく知る期間を作れたからこそ、働くビジョンが見えて、内定につながったのだと思います」(索手さん)

企業が欲しがるのは、こういう人材。岡崎さんもやはり、こうアドバイスしてくれた。

「インターンやOB訪問などで少しでも早く積極的に社会人と会うことが、今年の就職活動のキーポイントです」

(AERA編集部:直木詩帆)

※AERA 2014年12月22日号より

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