いよいよ冬本番ですね。この時期、忙しさと共に悩ましいのが風邪やインフルエンザの流行でしょう。電車やオフィスでウイルスを避けるためにも、うがいとマスクが必須の季節になりましたね。
さて、このうがいとマスク、どちらも完璧に使いこなしているのに、なぜか風邪をひきやすいという方がいます。それもそのはず、うがいやマスクで100%ウイルスをブロックすることはなかなか難しく、結局はその人自身が持つ体内の免疫力が“最後の砦”になるわけです。
ウイルスと戦う「抗体」を活性化するには
人は外気の影響をもろに受ける皮膚や目の表面、呼吸により空気が行き来する鼻腔や口の中、喉など、あらゆる部位が粘膜で出来ています。もちろん、体内の各器官もほとんどがそうです。
空気感染する風邪やインフルエンザなどのウイルスは、息を吸った時に鼻や口の中の粘膜に影響を及ぼし、体内に侵入しようとします。このときに粘膜のバリアが強ければウイルスを跳ね返すことができますが、免疫力が低いとバリアをかいくぐって体内に入り、1日で100万倍にも増殖。結果、熱が出たり、咳が出たりと、体の具合が悪くなってしまうのです。
人の粘膜には「免疫グロブリンA」(通称IgA)と呼ばれる、特殊な抗体が存在します。これが唾液や鼻水に分泌されていて、ウイルスが体内に入ってこないように戦う優れた機能を持っています。
この“番犬”のようなIgAは、ビタミンAが体内に豊富に存在していると分泌量が増えると考えられています。そしてビタミンAは、食事から摂取することで強化される栄養素なので、普段口にしているコンビニ飯からでも補えるものを覚えておきましょう。
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