『クリスマス・ストーリー』--景気回復にとって大事なホリディ・シーズン《宿輪純一のシネマ経済学》

カトリーヌ・ドヌーブ主演のフランスのクリスマス映画。舞台は、監督の故郷であるフランス北部のベルギー国境に近いルーベの街。西洋ではクリスマスは家族が集まる大切な日となっている。ヴュイヤール家では、母ジュノン(ドヌーブ)に病気(白血病)が発見されたため、いろいろあって疎遠になっていた子供が久しぶりに帰ってくる。

昔、アベル(夫)とジュノンのヴュイヤール夫婦の長男・ジョセフも白血病になった。長男を救うのは適合する骨髄移植のみ。そのため夫婦は次男アンリをもうけた。ところが、悲しいことに骨髄は不一致。すなわちアンリは生まれたときから“役立たず”とされた。



(c)Jean-Claude Lother/Why Not Productions


 それから数十年後、初老のヴュイヤール夫婦。母は皮肉にもジョゼフと同じ病気になった。彼女を救うのは骨髄移植だけ。今度はアンリが適合するという微妙な状況。

どの家にもある誰もが抱いている不安や寂しさ、秘密めいた想いがフランス映画らしく織りなされていく。赦すことによって新たな幸せが見えてくる。そのときの神の御加護のような雪はとても美しい。まさにクリスマスである。

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