衝撃の「GDPショック」があった、11月の第3週。11月10日からの2週間ほど、カリスマ投資家の内田衛氏は、どんな投資をしていたのだろうか。どうやら株主優待銘柄にこだわっていたようだ。あまり円安が進むと、吉野家の牛丼が高くなってしまうと心配する、内田氏であった。
渦中のワタミ、ゼンショーが無配に
【11月10日(月)】先週末のNYダウは、19ドル高の1万7573ドルと小幅続伸。優待目的保有のジャパン・フード&リカー・アライアンス(2538)を寄り付き42円で、保有株全部の9000株売り。売った理由は、第三者割当による新株予約権(行使価額修正条項付)の大量行使をしており、発行済株数が増加して1株当りの価値が希薄化してしまうから。
10時45分には、49円の9円高の高値を付ける場面もあり、安いところを売ってしまったな。本日の出来高は東証2部銘柄にしては大商いの3382万1000株。終値は、3円高の43円。先週末、業績下方修正と中間配当(5円予想)の無配発表をしたワタミ(7522)は、40円安の1222円。信用の取り組みを見ると、信用倍率0.24倍(11月14日)と業績悪化で株価下落を予想して信用売りをしていた人が多いことがわかる。
日経平均は、99円安の1万6780円と反落。16時30分、ゼンショーホールディングス(7550)の業績予想の修正と、特別損失の計上に関するお知らせがあり、通期で当期純損失75億3400万円(1株当り50.71円)、配当については通期で無配を発表した。
ゼンショーホールディングスは、牛丼のすき家、ファミレスのココス、なか卯、はま寿司などを展開しているが、ココスの業績はほぼ横ばいだが、すき家の一部深夜営業休止による売上減少や原材料高騰(牛肉価格高騰&円安のダブルパンチ)やアルバイトの人件費上昇などの影響が大きいようだ。
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