「資格試験に落ち続ける人」がやりがちな勉強法 スポーツなら映像や本だけで学んでいる状態

拡大
縮小

どういうことかと言うと、アウトプットして間違えることで、インプットする量が増えます。そして、インプットが増えた分だけ、アウトプットできる幅も広がるのです。

これが、「間違えることが勉強だ」という言葉の重要なポイントです。インプットばかりしても、実際には、それほどインプットされません。アウトプットするのはインプットのためであり、アウトプットを繰り返すことでインプットの量が増えていくことを忘れないでください。

「全体を4分割」して、勉強の配分を

「合格への最短コース」を知るために、過去問を読み、参考書と問題集を1冊ずつ書店で買ってきたら、勉強の全体スケジュールを把握しましょう。そこで肝になるのが、試験までの期間を大きく4つに分けることです。

資格試験の試験日は決まっていると思いますので、まずは、今日から試験日までを大きく4つに分けます。1年間あるのであれば、3カ月ずつになりますし、半年間ならば、1.5カ月ずつになります。

数カ月から1年ぐらいで合格を目指す資格試験であれば、4つに分けた、それぞれの期間の勉強配分は次のようになります。

これが「合格への最短コース」の大ざっぱな道のりです。これを頭に入れてから勉強を始めるのと、いきなり勉強を始めるのとでは、のちのち差が生まれてきます。

資格試験に一発合格する人は、「これ」しかやらない 忙しい社会人のための「割り切る勉強法」
『資格試験に一発合格する人は、「これ」しかやらない 忙しい社会人のための「割り切る勉強法」』(PHP研究所)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

全体スケジュールで大切になるのは、第3クールが終わるまでに合格最低点がとれるようになること。これが実現できれば、合格はもう目の前。第4クールをバッファとして使え、気持ちの余裕も生まれますし、仕上げの勉強もできるからです。

鬼頭 政人 資格スクエア創業者、弁護士

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

きとう まさと / Masato Kito

1981年生まれ。開成中学、開成高校を特別優等の成績で卒業後、東京大学文科1類(法学部)に現役で合格。同大学法学部卒業後、慶應義塾大学法科大学院に現役で進学し、同大学院在学中に司法試験に一発合格。司法修習を経て都内の法律事務所に弁護士として勤務。ベンチャー企業を多面的に支援したいと考え投資ファンドに転職した後、22013年12月に資格試験対策をオンラインで提供する「資格スクエア」を創業、その後、ワンストップ電子契約サービス「NINJA SIGN」(後にfreeeサインと名称変更)も創業。著書に『東大合格者が実践している 絶対飽きない勉強法』など。

この著者の記事一覧はこちら
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT