「資格試験に落ち続ける人」がやりがちな勉強法 スポーツなら映像や本だけで学んでいる状態
ゴルフで言えば、「振りかぶった時の肘の角度は何度で、頭が動かないように……」などと知識をいくら覚えたところで、練習なしにそれを体現できることは絶対にありません。畳の上で水泳の練習をする「畳水練」でしかないのです。
インプットばかりしている人も、畳水練ばかりしているのと同じです。問題集を解くというのは、スポーツで言えば「練習」です。練習をしないで上達できるスポーツがないように、問題を解かずに、得点がとれるようになる資格試験もないのです。
スポーツの練習が、勉強の問題を解くことだとしたら、練習試合が模試に当たるでしょう。そして、公式試合が本番の資格試験です。こう考えると、問題を解かないことが、いかに合格率を下げるかがわかるのではないでしょうか。
問題を解くアウトプットの重要性がわかってもらえたでしょうか。インプット対アウトプットの理想は、1対3だと述べましたが、もう少し詳しく説明すると、この割合は勉強を始めたばかりの初期と試験直前では変わります。
試験期間を大きく4つに分けると
試験までの期間を大きく4つに分けるとしたら、
第1クールはインプット7:アウトプット3
第2クールはインプット5:アウトプット5
第3クールはインプット3:アウトプット7
第4クール、つまり試験前は、インプット2:アウトプット8から1対9へ
これが理想です。こうなれば、全期間では平均してインプット対アウトプットが1対3ぐらいになると思います。
ただ、これらはあくまでもイメージであって、細かく勉強時間を計測して、この通りにする必要はまったくありません。
形式的にインプットとアウトプットを2つに分けましたが、実際の勉強ではアウトプットがインプットになり、インプットがアウトプットになります。両者は、試験が近くなるにつれて、徐々に不可分一体になっていきます。
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