日本人がプーチンに抱いていた6つの大きな誤解 今起こっていることとも見事に結びついてしまう

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彼は親日家でもなければ反中でもなく、ナショナリストでも弱者の味方でもなく、独裁者であって暴力は常套手段だ(写真:Andrey Rudakov/Bloomberg)

通常の感覚の持ち主であれば、独裁者の考えていることはあまり理解できないはずだ。それに、少なくともこの国に暮らす私たちにとって、そういった人間がもたらす影響は直接的に実感しづらくもある。少なくとも、数週間前まではそうだったのではないか。

しかし状況は変わってしまった。

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核兵器の脅威が、ここまで身近なものになるとは思いもしなかった──そう感じている方は、決して少なくあるまい。ウラジーミル・プーチンという独裁者が行っていること、これから行うかもしれないことには、残念ながらそれほどのインパクトがあるのだ。

だから私たちはいま、「なぜこんなことになったのか?」を知りたいと感じているわけだが、なにしろ相手は理解の及ばない人格の持ち主だ。では、どうしたらプーチン氏の頭の中を探ることができるのだろう? それは非常に難しいことでもあるが、なんらかのヒントになりそうな媒体も存在する。

たとえばその1つが、『プーチン幻想 「ロシアの正体」と日本の危機』(グレンコ・アンドリー著、PHP新書)だ。ウクライナ人である著者はここで、日本人の大多数が知らないプーチン氏の本性、そしてロシアの正体を明かしているのである。

日本人のロシア幻想、プーチン幻想を解く

ロシアやロシア人の本質を最もよく理解し、ロシアとの付き合い方について最も的確なアドバイスを与えられるのはウクライナ人です。なぜなら、ロシアとウクライナの関わりは日中の関わりよりもっと深いからです。ウクライナ人のほとんどはロシア語が分かります。だから多くの日本人に見えないもの、感じられないものが、ウクライナ人には分かります。
そこで、私は本書でウクライナ人として持っている知識や自然の感覚から、日本人のロシア幻想、プーチン幻想を解きたいと思います。(「はじめに」より)

著者によれば、ここで明かされている程度のロシアに関する理解は、ウクライナの一般人にとっては常識なのだそうだ。少なくとも、ここに書かれたロシアの本質を知らなければ、日本人はロシアやプーチン氏とのつきあい方を誤ってしまい、ひどい目に遭う恐れがあるともいう。

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