「休日仕事してますアピール」が心を貧しくする訳 経済学者も陥った「幸福感蝕むワーキズム」の罠
私が多忙なのは有能だからではなく無能だから
ごくたまに人生を変える本に出会います。頻度としては5年に1度くらい。
『タイム・スマート』はそのような1冊でした。この本は私たちには「働くことと金を稼ぐことへの文化的執着」があるが、その執着は必ずしも人間を幸せにしていないと指摘します。
私は大学で働きながら、共同創業した会社の仕事と、文筆やメディア出演の個人業をしています。自分の意識としては3つの職をかけもちしています。好きでやっているのですが、よく働きます。よく働く人は、そのことを誇りがちで、私も例外ではありません。
もともと私はビジネス書やライフハックが好きです。長年、真剣に時間の効率化を図ってきました。例えば仕事での移動はタクシーが主で、コロナ禍で外出の機会が減った昨年も300回以上乗っています。時間が節約できるし、次の仕事の脳内シミュレーションがしやすいからです。



















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