元日本代表40歳「現役続行する男」が挫けない理由 山瀬功治は自分自身で限界を決めない

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あくまでも他人と比べるのではなく、過去の自分と比べての話だ。そんなときは一瞬だけ弱気になってしまうけれど、次に訪れた同じ場面では意外とできたりするものだからメンタル次第なのだろう。

衰えたと思えば衰えていくし、老けたと思えば老けていく。脳科学の世界でもイメージの力はとても重要と説かれている。

目的や目標といったイメージが可能性を広げ、それに対しての手段や努力につながる。対して経験や知識があり過ぎて「それはさすがに無理だろう」という足枷になってしまう場合もある。

子どもはそういった概念がない。100%なれると信じて疑わないので、発するエネルギーはすさまじく、とてもパワフルだ。

それなのに人間は賢い動物で、生きていくうちに経験や知識、あるいは常識が増えて知らず知らずのうちに枠を作ってしまう。その枠は『限界』と言い換えられるかもしれない。

人間の体としては限界がまだ先にある

カズさん(三浦知良/現・鈴鹿ポイントゲッターズ)は50歳を超えても現役を続けている。ヤットさん(遠藤保仁/現・ジュビロ磐田)は2歳上だけど一線級で活躍している。だから人間の体としては限界がまだ先にあって、他の人にできているのだから自分もできるはず。

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人類はかつて100メートル走でなかなか10秒を切れなかった。でも一度突破したら過去が嘘だったかのように9秒台を記録する選手が続々と現れるようになったという。自分自身で無意識に線引きしてしまえばそれ以上は望めない典型例だろう。

ジャンル問わずアイディアを生み出す人は子どものときの発想やワクワク感を持ち続けていると聞いたことがある。自分も子ども心を忘れず、限界を作らないでこれからもチャレンジし続けたい。

ただし、ピッチを離れたときは年齢相応の立ち居振る舞いをしなければいけないから注意が必要だ。若者にギャグを飛ばして「絡みづらい」と言われるのを喜んでいるのはどうなのだろうか(苦笑)。

ピッチ内ではいつまでも少年のようにプレーし、ピッチ外ではダンディーなおじさまを目指したい。

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