「家の中にビニールハウス」を作った男の植物生活。いとうせいこうさんがたどり着いた"還暦間近の切実な日々"と"室内園芸の極意"

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日日是植物
ちょっと辛いイタリア料理みたいな名前の「ペペロミア」(写真:shizuku/PIXTA)
ベランダ園芸歴25年のいとう家では、昨今の気候変動もあいまって、ベランダ園芸から室内園芸にシフトしつつある日々。
多少の採光があると気づけば鉢を置き、リビングルームに組み立て式ビニールハウスを鎮座させ、壁にはエアプランツをぶら下げる。
挙げ句の果てに自分に胡蝶蘭を贈るという前代未聞の行為にまで……。
『ボタニカル・ライフ』から25年、『自己流園芸ベランダ派』から12年、ベランダ園芸家改め室内園芸家によるドラマティックな植物生活の記録『日日是植物』より一部抜粋・編集してお届けします。

自分の思いつきに興奮

家の中にビニールハウス(2019年6月)

室内園芸家ルーマー宣言をした俺は、実は昨年末から画期的なシステムを導入していたのである。それがビニールハウスだ。

家の中にビニールハウス。ただし小さなタンス程度の組み立て式である。高さは俺の胸のあたりまで。ネット通販で数千円で、機能からすれば決して高くない。ともかくある日、自分の思いつきに興奮した俺はそれを素早くふたつ購入した。これで植物が部屋に置ける!

うちの玄関の奥にはサッシ窓があって、少し寒いが弱い西日があたるので、まずそこに俺はハウスを置いた。さらにひとつは大胆にも部屋の中、リビングの奥の窓際の端にどーんと……いやちょこっと空きスペースを利用して。

ベランダでよく使う「何段かに鉢を並べる台」だと、段ごとに板を前にずらすための奥行きを必要とする。だからどうしても場所を取るし、そもそも段の下にホウキが届きにくく、枯葉やこぼれた土が溜まる。

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