「営業活動を通して社外の人脈をつくる」「今の仕事で圧倒的な業績を出して、管理職に昇進し、多様な人のマネジメントスキルを身に付ける」など、将来の目標につながる短期目標を設定することで、目の前の仕事の意味をあわせていくことがポイントになるだろう。
できれば、その視点を持ちながら、今の仕事だけではなく半年後に担ってもらう仕事のイメージあわせなどもできるとよいだろう。
また、本人の中長期目標を今の仕事と接続するだけでなく、自分自身の仕事・役割が会社や事業が目指すビジョン・ミッションにどう繋がっているかを見せることも大事だ。その意味では、OKRなどの目標管理手法導入の相談も増えたが、社員1人ひとりのミッションの意味を明確に示し、やる気に繋げている会社も多い。
肝心なのは、こうした形式論をたどって、無理やり表面的に納得させるということではなく、中長期視点で本人のキャリアに向き合ったマネジメントができるかどうかだ。
多様な価値観を尊重し、強みを掛け合わせる
このように、1人ひとりの価値観や目標に合わせてやる気を引き出していかねばならない。だとすると、お察しの通り、もはや上司1人が、全員一律のやり方でマネジメントしていくことは、限界がある。
上から降りてきた目標を分配して部下に持たせ、みんなに同じやり方で指導するだけではこれからの組織は成り立たない。それぞれの個性にあわせた育成支援や業績達成支援が必要になる。近年多くの企業が取り入れている1on1ミーティングは、まさしく部下1人ひとりの個別性に対応したマネジメントをおこなうための手法であり、多様な価値観を尊重されたいZ世代とは相性が良い手法だと言える。
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