鹿児島県民が大絶賛する「飲食チェーン」の正体 特別な日には1000人以上の行列ができることも
フェニックスは今年創業50周年、そば茶屋は45周年を迎える。そば茶屋の店舗展開と並行して、黒豚しゃぶしゃぶを提供する「いちにいさん」、「天ぷら左膳」、「喜鶴寿司本店」「ステーキ&ビア 素敵庵」、「もなかや ばあちゃん家」と他業態の飲食チェーンも展開してきた。
「いちにいさん」の目玉メニューはそばつゆ仕立ての黒豚しゃぶしゃぶ。「鹿児島を代表する食材である黒豚をどうお客様に提供しようと試行錯誤して完成したメニューです。今でこそそばつゆ仕立てのしゃぶしゃぶを出すお店はありますが、最初はうちじゃないかなと。やはりフェニックスの原点はそば屋ですので、そば屋としての誇り、そば屋ならではの出せる味になったのだと思います」
いちにいさんは、東京や北海道にも店舗展開しているが、そば茶屋を含むフェニックスの飲食チェーンはあくまでも鹿児島が中心だ。これは、鹿児島にこだわっているというより、着実にいいものを提供できる環境を重視するからだ。
「しっかり地盤を固めてから次に移るのが弊社のやり方で、大きく広げようっていうのははないです。しっかりと1店舗1店舗、中身を着実につくり上げて次に移る。昔からそのやり方ですし、会社の基本方針でもあります」
大切なのは「目の前のお客様」
また、お店の運営や工夫も、地域性を意識するというよりは、ただ目の前のお客様を見ることを大切にしている。
「いかに目の前のお客さんに喜んで頂けるか、その一心です。幅広い年代のお客様にくつろいで頂くための雰囲気や接客に徹しているだけで、鹿児島だからこその工夫っていうのは特別ないですね。そば茶屋は2世代、3世代にわたってご利用いただいているお客様が多くいらっしゃいます。また、鹿児島で生まれ育った方が県外に出て、地元に戻ってきたらそば茶屋の味をなつかしがるとか。そうやって長いお付き合いをさせていただいておりまして、お客様あってのそば茶屋ですので、これからも変わらずお客様をおもてなししたいです」
1号店誕生から45年、今やそば茶屋は鹿児島の郷土料理であり、その味は誰かと一緒に訪れた懐かしい思い出と共にある。鹿児島に訪れる機会があったら、ぜひそば茶屋の味と雰囲気を楽しんでもらいたい。
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