(1)「『おとなの基礎英語』松本先生は英語が苦手?」はこちら。
安河内:アメリカはどちらに?
松本:州立のマサチューセッツ大学(UMass)アマスト校です。「Boys, be ambitious!」のクラーク先生が初代学長を務めた大学です。
安河内:大学院生時代もディベートをたくさんされたのですか?
松本:大会には大学院生は出場できないのです。ただ、その当時のUMassのディベートチームにはパブリックディベートのプログラムもあり、コミュニティの集会や高校などに出向いて模擬ディベートをしました。その後は、主に初心者の学生を大会に出場できるように指導するディベートコーチとして大学に雇われました。
安河内:ディベートするだけじゃなくて、教える側にも回ったのですね。
松本:大会でのジャッジもかなりの数、こなしました。
安河内:ディベートの対戦相手や教える相手は、もちろんほとんどがアメリカ人だったんですよね?
松本:そうです。全員、アメリカ人でした。
安河内:アメリカ人大学生が英語でディベートしているのを松本先生がジャッジされていたと?
松本:はい。その当時、日本には「日本人は日本語でもディベートができない」なんて言う人もけっこういました。でもアメリカに行ってみたら、訓練を受けていなければ、アメリカ人であってもディベートがうまくできないんだと実感しました。英語のレベルだけみればこちらのほうがやや低くても、ディベートの仕方についてであれば、相手がアメリカ人であっても指導できました。
安河内:ディベートと聞くと議論好きで、能弁、アグレッシブといったイメージがありますが、松本先生は全然違いますよね?
松本:そう、どちらかというとシャイで、普段は無口なほうです。
安河内:必ずしも攻撃的であったりとか、まくしたてたりするのがディベートの特徴ではないということでしょうか?
無料会員登録はこちら
ログインはこちら