子どもに「姿勢よく勉強しろ」は逆効果の納得理由 東大理三に3男1女を入れた佐藤ママの声かけ
3男1女を東大理三に合格させ『子育ては声かけが9割』の執筆者である佐藤亮子氏は「姿勢よく勉強しなさい」と言ったことがないと言う。その意図と考えを、本書の中から紹介する。
勉強のハードルを下げることが一番大事
子どもが勉強するときに「姿勢よく勉強しなさい」と言うお母さんは多いと思います。でも私は、姿勢は成績の良し悪しに関係ないと思います。
だから私は、子どもが自分にとって、勉強が一番はかどると考える勉強スタイルを尊重してきました。
わが家では、寝転んだり、クッションの上に座ったりして勉強するのをOKにしていました。それは、「勉強する」ことへの心のハードルを、少しでも低くしたかったからです。子どもにとって勉強は、とりかかるときが一番面倒なのです。
お母さんが考える理想の勉強する姿勢というのは、背筋をピンと伸ばして椅子に座って机に向かい、正しい鉛筆の持ち方でノートにせっせと問題を解いている姿ではありませんか。たしかにこの姿勢は見た目は美しいのですが、勉強をはじめる子どもにとって非常にハードルが高いと思います。
だからはじめは「寝転んで問題を解いてもいいよ」と許してあげましょう。そして次は「ソファに座ってしてもいいよ」と許してあげてください。子どももそうこうしているうちに、やはり机の前が一番便利だと気づきます。
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