子どもに「姿勢よく勉強しろ」は逆効果の納得理由 東大理三に3男1女を入れた佐藤ママの声かけ

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わが家でも、最初はゆるい姿勢ではじめても、だんだん本気でやりはじめたら自然といい姿勢で机に向かっていました。そして最終的には理想の姿勢になりますから、はじめから理想型にさせようと思わないほうがいいと思います。

親としては、子どもが机の前にいるときは、猫背になっていないか、目が近くないかなど、ときどき姿勢を注意するくらいでいいと思います。私も、子どもの背中が曲がっているのに気がついたら、うしろから背中をまっすぐにしていました。

わが家の子どもたちは、高校生からは音楽を聴きながら勉強することもありました。「気が散らない?」と聞くと、「数学は、好きな音楽を聴きながらのほうがはかどる。英語や国語の勉強のときには聴かない」と言っていました。

勉強がはかどる方法は子どもによって違います。「音楽を聴くほうが数学の勉強がはかどるのなら」と思い、子どもたちのやりたい勉強のスタイルを尊重しました。

ちなみに、高校3年生の1月ぐらいまでは音楽を聴きながら勉強していましたが、それ以降は、一切音楽を聴かなくなりました。過去問を解くなど、真剣に勉強するときには音楽が邪魔になったのでしょうね。

もっとも、9歳ぐらいまでは、音楽を聴きながら、テレビやユーチューブの音声を聴きながら、といった「ながら勉強」はよくないと思います。ただでさえ、集中するのが難しい時期の子どもなので、音は消して集中させましょう。

姿勢は放っておいても字は放っておかない

わが家では、寝転がっての勉強はOKで、勉強するときの姿勢などについては口うるさく言いませんでした。でも、字を丁寧に書くことだけは、唯一厳しく言っていました。ひらがなを書きはじめたときから、「いい加減に書くとほかの人が読めないから、丁寧に書いてね」と声をかけていました。

そのときも「字を丁寧に書きなさい」とだけ言うのはNGです。必ず、子どもが納得する理由を伝えてえるようにしてください。

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