四季報を25年読破する人が語る「よい会社」の条件 優望企業は、5種類に分けられる!
四季報は、上場企業に関する詳細な情報をまとめた情報誌。投資家にとっては株価が上がりそうな会社を見つけるための最良の情報源であり、未来に残したい会社を見つけ出す情報源でもあるというのが私の考えです。
世間の評判では、実態はわからない
四季報は、「四季」という名からもわかるように、新春号(12月)、春号(3月)、夏号(6月)、秋号(9月)と年4回発行されます。上場企業すべてを網羅しているため、1冊当たりのページ数は約2000ページと分厚いのですが、私はこの四季報を、1997年12月から毎号全ページ読破し続けています。
「大変そう」と思う人も多いことでしょう。たしかに時間がかかります。しかし、その成果は大きく、読破する価値は十分にあります。
実際、株価が何十倍にも跳ね上がった株をいくつも見つけました。また、各企業の細かな情報を読み込むことによって、世の中ではほとんど名が知られていない企業がじつは好業績をあげていたり、世間でよく知られ、「良い会社」と認識されている企業が、業績や財務の面でイマイチだったりと知ることもあります。
業績が伸びている会社、そうでもない会社の違いに目を向けることで、社会全体がどんな価値観を重視しているのかも見えてきます。
企業の価値を正しく知るためには、イメージにとらわれず、企業の実態を深く知ることが大事です。そして、そのためのツールが四季報です。四季報を使えば、業績や財務といった情報をもとに、企業の実態を正しく知ることができるのです。
四季報には、企業の実態をつかむための情報が細かく書かれています。
株を買いたい理由は人それぞれで、どんな株を買いたいかも人それぞれです。「株価の値上がりで儲けたい!」と考える人がいれば、「資産の一部として長期保有できる株を探したい」という人もいるでしょう。リスクをできるだけ抑えて投資したい人や、株主優待や配当金に興味がある人もいます。