「会社の評価が低い!」と憤る人が陥る残念な思考 評価は自分ではなく上司や会社がするものだ

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相手が何を求めているか、そしてその中で自分は何ができるのか、何をするべきなのか。そういった根本というか、前提をまずはキチンと把握し、共通認識を持ったうえで勝負する。MYさんに必要なのは、そういったコミュニケーションであり、ベクトル合わせです。

それを理解することで、今やっていることが自分が職業人として求めていることと同じ方向を向いているのか、職場における評価基準と自分が大切だと思うことのベクトルは同じかなど、「自分が働く場」としての職場の魅力なんかも見えてくるというものです。

win-winで長期的な関係を築くためには?

相手が大切だと思うことと、自分が大切だと思うことの方向が一致してはじめて、お互いにとってwin-winで長期的な関係が築けるというものです。その前提がズレているからこそ、MYさんと職場では長期の関係が築きにくいのでしょう。

もちろん、成功の基準や尺度を他人に求めたり、他人を基準に自分の成功などを決めるのは、愚かな行為でしかありません。しかしながら、「とある場」における評価となると、まったく話は変わってきます。

評価とは他人から下されるものですから、評価する人や基準、場所によって評価が変わってきます。それでも共通しているのは、評価は自分ではなく他人からされるもの、という事実です。であるからこそ、相手の評価軸の理解が一番大切なのです。

MYさんが相手基準での評価軸を理解し、それに沿った行動や成果を上げることで、ご自身の認識と周りの認識の統一を図り、しかるべき評価をされるであろうことを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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