「将来に漠然とした不安を持つ人」がまずすべき事 問題の本質を具体化すれば解決策は見つかる

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自分のキャリアに漠然とした不安がある…。そんなときはどうしたらいいでしょうか(写真:Mills/PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

初めまして。KTと申します。90年生まれで、今年31歳になります。発達障害を抱えており、キャリアについて漠然とした不安を感じていたところ、この記事(発達障害者のキャリア計画、どう描くべきか)と出会い、相談してみたいと思った次第です。
現在、私は障害者枠で採用事務の仕事をしています。年収ベースだと、240万、平均すると月20万の給与で暮らしています。
今年、妹の結婚が決まり、うれしく思う一方で、自分にそういう未来を描くことは難しいのかなと感じています。少なくとも、今の年収では心細いと感じています。社会人になってから発達障害であることがわかったので、履歴書が早期退職で汚れているのを気にしており、ジョブホッパーという印象を与えないためにも、現在の職は3年は続けてから転職活動したいなと考えております。
何かアドバイスがあったらお聞きしたいです。よろしくお願いします。
KT 会社員

変わりたい、現状を変えたいと思って本当に変われるか否かは、その夢や目標に対して自分がどれだけ真剣か否かで変わってきます。まずは「漠然とした不安」の具体化を図り、そのうえで必要な対策を練りましょう。課題解決に向けて本質的な課題を知り、それをもって努力や工夫の方向性をまずは知る、ともいえます。

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どんな不安や心配もそうですが、それを解決するためには「自分が抱えている本当の問題は何なのか?」、「なぜ自分は不安なのか?」といった根本を知ることが必要です。

言い方を変えると、そういった表面的ではない問題の根源がわかれば、解決策も見いだせるというものです。

「漠然と」では根本的な解決につながらない

的を射た問題意識や問題提起のみが、的を射た解決につながります。漠然とした不安や問題意識だけでは根本的な解決につながりませんし、それ以前に、具体的な解決に向けた行動につなげることも難しいでしょう。仮に、そのような状態で解決策と思えるような行動を起こしても、根本的な解決に繋がらないということになってしまいます。

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