不幸話が溢れるインターネットで使える鋭い一言 浮気する人には「マダラヒタキのオスじゃん」

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不幸コンテンツが拡散されるインターネット(写真:fishcake / PIXTA)
直接的な悪口ではなく、知性とユーモアを加えることで、不快さを楽しさや知的好奇心に変えられるという「インテリ悪口」。イラッときたときやモヤモヤしたときに使って、「ディスりたい気持ち」を知性ある言葉に昇華することができるといいます。その具体的な方法を紹介した書籍『教養悪口本』より、一部抜粋・再構成してお届けします。

インターネットを動かしている大きな原動力の1つ

シャーデンフロイデ(Schadenfreude)というドイツ語がある。

「他人の不幸を見た時に感じる喜び」みたいな意味の言葉である。そんなものを1単語で表せる表現が発達したってことは、ドイツ人の性格はよほど悪いのではないか? という気もするのだけれど、怒られそうなのでノーコメントにしておこう。

ドイツ人の性格が悪いかどうかはともかくとして、日本にも「他人の不幸は蜜の味」なんて言葉があるし、中国にも同じ意味の「幸災樂禍」という四字熟語がある。人間の感情なんて大体どこの国でも同じなのだ。

そのことを特に強く実感するためには、インターネットを見てみるといい。不幸なコンテンツほどバズっている。以前、某ニュースサイトの記事ランキングが「1位:タワマンから転落したエリート妻」「2位:新型感染症の影響で失職し、貧困にあえぐ男性」「3位:AV出演が子どもにバレてしまったお母さん」というラインナップだったのを目撃した時、ニュースサイトっていうかシャーデンフロイデサイトじゃん、と思ったものである。

インターネットを動かしている大きな原動力の1つがシャーデンフロイデであることは疑う余地もなく、今日も明日も地獄のような不幸コンテンツが生み出され、拡散されていく。

Twitterでよく見かける不幸コンテンツが、「クソ旦那エピソード」である。「自分は家事をまったく手伝わないくせに私の料理に文句をつけてくる」とか「育児はお前の仕事だと全てを丸投げされている。共働きなのに」とか、毎日のようにクソ旦那エピソードが流れてきて、世の中に幸せな夫婦は存在しないのではないかという気分になる。インターネットは精神に良くない。

そんなクソ旦那エピソードの中でも屈指の勢いで拡散されるのが、「私が妊娠して入院してる間に旦那がめっちゃ浮気してた」である。これは不幸話&怒りを呼ぶ話としての破壊力がすさまじいので、猛烈な速度で拡散される傾向にある。

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