お気に入りの服ばかり持つ人が実はハマるドツボ 毎日のコーデが難しく、お金と労力の無駄遣いに

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また1つのアイテムの中に、色も派手&ロゴが入っている、特徴のある素材&柄物のように、2つ以上の主役要素が入っているものを使いこなすのは、さらに難易度が倍増します。そういうアイテムを持っている人は、主役×脇役の組み合わせの基本を押さえて、上手に取り入れていきましょう。派手なアイテムや最旬の服に頼らなくても「なんだか素敵」と思わせることこそ、おしゃれの醍醐味なのです。

「ときめかない地味服」ほど使える

クローゼットを「服を収納する場所」ではなく、「服を選ぶ場所」にしているので、毎朝、コーデを組むのが楽なのです。クローゼットはたくさん収納したり、きれいにしまうことより、「着るときのこと」を最優先すべきだと考えています。自分で買った服はすべて気に入って、嬉しい気持ちで選んだものだと思います。

クローゼットにある服を「いる/いらない」「使う/使わない(着る/着ない)」に分ける「片づけ」から始まりますが、自分の判断で「いる」服だけを残すと、たいていコーデが組みづらいワードローブになってしまいます。

クローゼットのお片づけに関しては、「ときめくものを残す」を基準にすると、ファッションがとんでもないことになってしまうのです。「これは高かったし」「旅行で着た思い出の服だし」「デザインが凝ってて褒められたし」と思い入れの強い主役アイテムばかりが残ることに……。

ファッションでは、一見ときめかない地味服、シンプルな脇役アイテムこそ、コーデでいい仕事をしてくれます。

でも、それがどんどん捨てられてしまい主役服ばかり残ると、ますます毎日のコーデが難しくなります。せっかく残したときめく服も素敵に見えません。だから、また服を買う→増える→クローゼットがパンパン→選びにくい→ときめかない、の悪循環で、お金と労力の無駄使いに。

服が多いほどコーデの幅が広がるわけではありません。むしろ、その反対です。

クローゼットの中にアイテムが増えるほど選びにくさが加速します。5枚の中から1枚選ぶのは簡単ですが、100枚から選ぶのは相当悩みませんか?

私も手持ちのアイテム数を一気に減らした途端に、コーデがものすごくスムーズに組めるようになった、という経験を繰り返してきました。

自分にとって適正な種類のアイテムを適正な量に絞る。この作業は外せませんが、ときめかない地味服ばかりを処分しないようにして、毎朝コーデを組むのが楽になる「ときめくクローゼット」を作ってみるといいでしょう。

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