どんな部下にも「最適な仕事」を振るための管理術 やりたい・できる・やらねばならないを先ず把握

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●MATの効果1 業務ごとに必要な工数、スキルを確認し、見える化できる

MATを作成したら、業務ごとの合計工数(時間)を確認します。そして業務ごとに合計工数と必要なスキルの過不足をチェックします。それぞれの業務が、その工数で実行できるかどうか、あるいは必要なスキルがあるかどうか、つまり過不足がないかを確認します。スキルの過不足を確認するためのツールが後述する30MRと9BOXです。

担当者に過不足があれば、可能な限り、期が始まる前に善後策を検討します。担当者の不足があった場合、MATがあると「〇〇をするための人材が、〇〇時間分不足している」など、明確に分かります。それをもとに、上司や人事部門に増員依頼します。求める人物が明確なので、人事も上司も求人や異動のために動きやすくなります。

過不足は可能な限りPre段階で解消しておきたいものです。

●MATの効果2 メンバー相互のミッションの難易度の公平性の確認ができる

MATでチームメンバー相互の比較や確認をします。具体的には、たとえば、同じ給与レベル(同じ職級や階級)の人同士を比較し、業務難易度に不公平感がないかを確認できます。

難易度は、「量の多さ」による難易度と「新規性や複雑性など質の高さ」による難易度の2つの観点でチェックします。

また、兼務など自部署以外の仕事をしているケースは、自部署でかけることができる工数で設計をします。たとえば2部署兼務で、50%ずつであれば、工数を50%として見積もっておきます。

さらに、期中に計画外の大きなミッションが発生した場合は、MATをその都度修正して、常に最新化しておきます。
MATを作成することで、どの業務を誰が担当するかの原案ができました。

次ページ2つ目のツール「30MR」を解説
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