どんな部下にも「最適な仕事」を振るための管理術 やりたい・できる・やらねばならないを先ず把握

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② 30MR:担当業務を担当がどの程度できるか確認するツール

30MRは、30Minutes Reviewの略です。担当する人が業務のダンドリをどう考えているのかを30分で評価(Review)する方法です。これによりスキルの過不足が分かります。手順は次の3ステップです。

1.上司は、30分程度で業務内容について説明をします。
2.担当する人は、上司からの説明後、30分程度でその進め方(段取り)を考えます。
3.その後、担当する人は、考えた段取りを上司に説明し、30分で合意を得ます。

合意が得られない場合は、合意が得られるまで②~③を繰り返します。

上司は30分でミッションを説明し、担当する人は30分間で進め方を考えて、その後2人で30分かけて段取りを確認するということです。

業務がうまくいかない大半の理由

業務がうまくいかない場合の大半は、段取りで失敗しています。業務を伝えた直後にプロセス設計を確認しておくことで、失敗を予防するのがねらいです。

ちなみに相手が新人などで経験が浅い場合は、30分でミッションを説明し、翌日に30分のミーティングを設定するなど、3のステップまでの時間を調整することも可能です。

これで、上司が与えた業務について担当者がどの程度できそうなのか把握できました。

最後は、上司の関与の仕方を確認します。

③ 9BOX:上司の関与の仕方を確認するツール

上司と部下のマネジメントスタイル(上司の関与の仕方)は「委任」「援助」「コーチ」「指示」の4種類あります。

最も大事なのは、業務単位でマネジメントスタイルを使い分けるということです。

大半の人が勘違いしているのは、「業務単位」ではなく、「人単位」でマネジメントスタイルを変えるのだと考えていることです。たとえば、この人はベテランだから「委任」、この人は新人だから「指示」としているのです。

しかし、ベテラン社員でも初めて取り組む業務は、上司のアドバイスが必要です。逆に新人で学生時代に経験した業務であれば、必ずしも「指示」でなくても大丈夫です。

それを判別するためのツールが9BOX(ナインボックス)です。

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