夏野氏は、「これだけ自然があって、風光明媚なのに、日本は損をしている」と断言する。中でも問題を感じているのは、地方都市の町並みだ。「東京のミニ版みたいな建物が雑然と建っていて、看板も『誰がこんな製品買うんだ』って古めかしいものがそのまま残っていやりする。これはもう情けない」(夏野氏)。
企業の広告担当者は効果測定を徹底せよ
具体的にはいったい何が問題なのか。夏野氏は2つの側面を指摘する。「一つは、自社の看板で景観を壊すことが(企業や製品の)逆宣伝になっているかもしれないことに思いが至っていない点。もう一つは、屋外広告にどれだけの広告効果があるのかがきちんと検証されていない点」。いずれにせよ、企業の広告担当者には屋外広告のあり方について再考する余地がありそうだ。
最後に夏野氏は「こうした景観規制は日本中でどんどん強めるべき。そうすることによって地域の特徴が出て、地域活性化につながるはずだ」とし、京都市の方針に大賛成と語った。
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