西田敏行よりも「大河に出演する俳優」意外な正体 最多登場キャラ、最主演俳優などが明らかに

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ちなみに女性で最多出演は、草笛光子の11作品(2013年の第52作『八重の桜』でのナレーションも含む。今回の『鎌倉殿の13人』にも出演)。どうしても男性優位となる「大河」に於いて、石坂浩二と同数の8位タイは凄いことです。

そんな上位陣を脅かしそうな存在が、『鎌倉殿の13人』で主演を務める、小栗旬。子役時代から「大河」に出演し、既に今回が8作目。現在まだ39歳になったばかりですから、将来、最多出演記録を塗り替える可能性すら十分秘めています。

記録③音楽を最も多く担当した作曲家は?

今回の『鎌倉殿の13人』の冒頭クレジットを観て、「音楽 エバン・コール」とあったことに反応された方も少なくないのでは?

エバン・コールは、日本を拠点に活躍するアメリカ人作曲家で、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』シリーズなど、テレビアニメの音楽担当として人気を博している方です(こんなところに若者離れが囁かれるNHKの“戦略”が見え隠れします)。

さて、「大河ドラマ」の音楽を最も多く担当した作曲家はというと……共に5作を手掛けた、故・冨田勲と池辺晋一郎のお二人です。

冨田勲は、手塚治虫のアニメ『ジャングル大帝』や『どろろ』などの音楽でも知られ、映画では『飢餓海峡』『黒蜥蜴』などの名作をはじめ、山田洋次監督の時代劇三部作(『たそがれ清兵衛』『隠し剣 鬼の爪』『武士の一分』)なども手掛けた巨匠。また、シンセサイザー奏者としても世界的に名を轟かせた方。

担当作は、記念すべき第1作『花の生涯』(1963年)をはじめ、初のカラー作品となった第7作『天と地と』(1969年)、第10作『新・平家物語』(1972年)、第12作『勝海舟』(1974年)、第21作『徳川家康』(1983年)です。

池辺晋一郎は、黒澤明監督の『影武者』や『乱』などの他、『復讐するは我にあり』『ひめゆりの塔』、北野武監督の『監督・ばんざい!』など、現代日本映画界屈指の大作曲家ですね。

担当作は、第16作『黄金の日日』(1978年)、第20作『峠の群像』(1982年)、第25作『独眼竜政宗』(1987年)、第34作『八代将軍 吉宗』(1995年)、第38作『元禄繚乱』(1999年)。

以前、筆者が担当するラジオ番組に作曲家の菅野祐悟(2014年の大河ドラマ第53作『軍師官兵衛』の音楽を担当)が出演された際、「大河ドラマの音楽を担当するというのは、作曲家にとって一つの目標」と明言されていたのが強く印象に残っています。

事実、過去に「大河ドラマ」を担当した音楽家の顔ぶれを見てみると……冨田、池辺以外も、武満徹、佐藤勝、芥川也寸志、林光、山本直純などなど、黒澤明や市川崑、大島渚、山田洋次ら日本映画界の巨匠監督の名作を音楽で彩ってきた重鎮ばかりですから。

そんな錚々たる顔ぶれの中で筆者が注目した大河ドラマの作曲家が3人います。一人が、第18作『獅子の時代』(1980年)の、宇崎竜童。ロックバンド=ダウンタウン・ブキヴギ・バンドを率いていた彼の起用は当時、話題ともなりました。ロック魂溢れるテーマ曲は是非一度、皆さんにも聴いていただきたいですね。

2人目は、第22作『山河燃ゆ』(1984年)の、一柳慧。日本現代音楽の草分け的人物にしてピアニスト。フルクサスという前衛音楽活動への参加でも知られる方ですが、何と言っても、あのオノ・ヨーコの元夫という肩書がインパクト大です。

次ページ3人目の「期待の作曲家」は?
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