西田敏行よりも「大河に出演する俳優」意外な正体 最多登場キャラ、最主演俳優などが明らかに

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最初に登場したのは、第3作『太閤記』(1965年)で、演じたのは歌舞伎俳優の六代目尾上菊蔵でした。以降、演じた主な俳優名を列記すると、寺尾聡(2回演じています)、児玉清、フランキー堺、滝田栄(主演)、郷ひろみ、津川雅彦(この方も2回。2度目は主演)、西田敏行、松方弘樹、内野聖陽、阿部サダヲ、風間俊介などなど、実に多彩な顔ぶれ。

中でも特筆すべきは、北大路欣也。第50作『江~姫たちの戦国』(2011年)で演じた後、戦国時代が舞台ではない昨年の『青天を衝け』では、ナビゲーター的立ち位置の家康として登場。時にタブレット端末を持って解説したりと、非常にユニークな形で演じられていました。

次いで登場回数が多いキャラは、織田信長の19回ですが、第3位は豊臣秀吉ではなく、その家臣・前田利家の17回で、秀吉は4位(16回)。第39作『葵 徳川三代』(2000年)に、秀吉は登場せず、利家のみ登場したことで、この差がついたようです。

第5位は、明智光秀の15回で、これが「大河」の常連キャラのトップ5ですね。ちなみに戦国時代以外での最多登場キャラは、西郷隆盛の14回。幕末を舞台にした「大河」は全15作ですので、西郷隆盛は幕末モノの常連さんと言えます。

記録②大河ドラマの最多出演俳優は?

さて今度は役ではなく、役者に注目していきましょう。

「大河ドラマ」に最も出演した俳優は誰なのか? 西田敏行、石坂浩二などなど、「大河」ファンの皆さんの頭には何人かの顔と名前が浮かぶことと思いますが……正解は、江守徹です!

第4作『源義経』(1966年)で初出演を飾って以来、第54作『花燃ゆ』(2015年)まで、実に19作品! これから先も記録を伸ばす可能性もあります。

次いで多いのは、“ミスター大河”との異名もとる、西田敏行。第10作『新・平家物語』(1972年)から、今年の『鎌倉殿の13人』まで、14作品。彼の場合はその内2作で主演(第28作『翔ぶが如く』、第34作『八代将軍 吉宗』)を飾っていることが、“ミスター”と呼ばれる所以です。

その“ミスター”と同じ14作品で並んでいるのが、故・北村和夫。1位の江守徹が所属する劇団・文学座の大先輩であり、俳優・北村有起哉のお父さんですね。

第4位は、名傍役として知られた、故・佐藤慶、故・金田龍之介、故・久米明の13作品。さらに、これも名傍役として名高い鈴木瑞穂の12作品が続き、石坂浩二は11作品の8位ながら、内2作で主演(第7作『天と地と』、第17作『草燃える』)していることで、“大河俳優”という強烈なイメージを与えています。やはり、こうして見ると「大河ドラマ」の名に相応しく、主に舞台出身の重厚なイメージを持つ役者が重用されていますよね。

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