ローグはカスタマイズを繰り返すことで、どんどん強くなる。腕やボディと言ったロボットのパーツや、武器を選ぶのはもちろん、マザーボードにCPUやメモリ、チップといった様々な能力をもった電子部品を装着することで、遊ぶ人それぞれが、唯一無二の自分好みのカスタマイズができるようになっている。
それらのパーツ類は繰り返し戦闘することでドロップしたり、また不要な部品をリサイクルして新しいパーツをランダムで生成したりと様々な方法で手に入れることができる。そして同じパーツでもレアリティが違えば性能も追加できる機能の数も違うなど、凝ろうと思えばとことん凝ることができる。
そんなメガトン級ムサシをひとまずメインストーリーをクリアし、そこからさらにカスタマイズなどを経た上で、フリーミッションを繰り返し遊んでみた。
本作に感じた「2つの問題」
いくつか気になった部分はある。まず、ミッションには「敵を一掃」とか「防衛ラインを死守」とか「資源採掘拠点を敵から守れ」など様々な指令が書かれているが、実際やることと言えば「出てくる敵を全部倒す」一辺倒であるという点だ。
防衛ミッションのような「施設や僚機の耐久度が無くならないように守り抜こう」とか、侵入ミッションのような「なるべく敵に見つからずに、資源を回収したり仲間を救出しろ」というゲーム性の異なるミッションがあれば、自分の好みや気分でミッションを選べるが、このゲームではとにかく巨大ロボに乗って敵を倒すだけである。
そして敵の種類も多くないので、戦い方も似たり寄ったりになってしまう。ミッションごとに違う部分があるとすれば、せいぜい時間制限があるかないか程度。そうしたことからバトル部分に単調さを感じてしまう人も少なくないだろう。
そしてもう一つ。こっちのほうが重要なのだが、メインストーリーと、メガトン級ムサシのゲーム性が、上手くかみ合ってない点が気になった。
僕はメガトン級ムサシというゲームの最大の魅力は「盛りだくさんのカスタマイズ要素」にあると考えている。しかしメインストーリーをクリアするだけなら、カスタマイズなどほとんどせずとも、ストーリーを進めるうちに手に入る能力値の高いパーツを使えば済んでしまう。少なくとも、僕がプレイしてメインストーリーをクリアするまで、ほとんどカスタマイズを行う必要が無かった。
カスタマイズ機能は早いうちから解放されるが、要素が多すぎて複雑そうで、「なんか大変そうだな。ゲームに詰まったら頑張ってみるか」と触れることを躊躇しているうちにストーリーをクリアしてしまった。
もちろんローグのパーツや武器は手に入る中でレベルの高いものを使ったし、マザーボードは少しだけ触って、必殺技の組み合わせくらいは考えた。それでも手持ちの強そうなチップ類を考えもなく乗せただけで、自分好みのカスタマイズなんていうわけではない。結局、カスタマイズを本格的に行うようになったのはゲームをクリアしてからだった。
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