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「居心地の良さを求めて」女装バーに集まる人たち 新宿二丁目「女の子クラブ」の大晦日を取材

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「いらっしゃいませ〜」

到着してドアを開けたとたん、元気な声が飛んできた。取材予定の女装サロンバー「女の子クラブ」のスタッフだ。親しみやすい笑顔で迎えてくれた。

店内に入ると、ピンクのソファが配置された奥には、紅白の垂れ幕がある。お正月気分が演出された中で、マスク姿の客たちがお酒や談笑を楽しんでいた。

女の子クラブは、2012年に開業。誰でも女装用の服に着替えて酒が飲める店で、コスプレ衣装やメイク道具も完備している。「女装のアイコン」的な店舗だ。

関西地方から来店したマヤさん(仮名・30代)も、「女装していても気にならない場所」を求めてやって来た。この日は、黒いブーツにスカート姿。実家暮らしのため、普段はトランクルームに女装用の衣装を隠してある。

コロナが流行る直前に一度足を運んで気に入ったが、この2年は自粛していた。12月下旬に再訪し、改めて居心地の良さを感じた。

「普通のバーだと偏見の目に晒されるけど、ここはそうじゃないのがいい」

居心地の良さを感じる人たち

同じくコロナ前から通う朝〆レバ子さん(仮名・50歳)も、「女の子クラブ」に居心地の良さを感じている。ウイッグ風の銀色に染めた髪の毛と、スラっとした長身で、店内で目立っていた。

「女の子クラブ」には、女装用のウィッグもある(2021年12月31日/富岡悠希撮影)

4年ほど前、店のスタッフと偶然知り合い、それを契機として5、6年ほど封印していた女装を復活させて、常連客となった。

「スタッフ、お客さん同士がすごく社交的。『バケモノ枠』のこんな私でも、温かく迎え入れてくれる」

店が臨時休業中は、海外サイトで女装用の洋服を購入して気を紛らわせていたが、やはり来店できるのはうれしいという。今は一人暮らしをしており、今回はここでの年越しを選んだ。

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【ジェンダーフリーバー「フリーメゾン」】

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