超大作が続々!2022年「絶対話題になる映画」3選 公開延期だった「待望の続編」の公開が相次ぐ
今回の作品でパティンソンが演じているのは、歴代の作品でいちばん若い頃のバットマン。ブルースとバットマンの境界が曖昧で、人格をコントロールできない苦悶が描かれています。
『バットマン』は単純な善悪じゃない。ヒーローなのにスカッとしていないし、離反者は出るし、内面がじめじめしています(笑)。でもそれは、バットマンが本来は悲しい物語だからなんです。
劇場から出てくるところを強盗に遭って、お父さんとお母さんが殺されてしまう。なんでこんな目に遭わなきゃいけないんだ!と憤ったブルース少年が、大人になってゴッサム・シティーの世直しを始めるわけです。青年期のブルース自身も善悪に苦しめられるので、どう成長していくのか目が離せません。
『バットマン』シリーズを観たことがない人は、青年期を舞台にした今回の『ザ・バットマン』から見始めるのもおすすめです。
②『トップガン マーヴェリック』
エリートパイロットの養成学校「トップガン」を舞台に、若者たちの挫折と栄光の日々を描いた前作から36年。天才パイロットと呼ばれたマーヴェリック(トム・クルーズ)が教官として戻ってきた。戦うことの過酷さを型破りな指導で教える訓練生の中には、かつてマーヴェリックの相棒だった亡き親友の息子も……。
36年の時を経て動き出す物語
ついに、あの名作が36年ぶりに帰ってきました。1986年に公開された『トップガン』は、トム・クルーズがハリウッドでの地位を固めるきっかけになった作品で、彼はこれで一気にスターダムに登り詰めました。
当時は、約15億円の制作費で360億円の興行収入という空前の大ヒットを記録。これだけ稼げるなら誰だって続編を考えるわけですが、作られなかった。いや、正確にはトムが作らせなかったんです。
トム自身、『トップガン』が歴代の出演作でいちばん好きだって言ってるんですけど、それだけ彼にとっても思い入れのある出世作だったわけです。それまで日の目を見なかった俳優のもとに、急に何百という映画のオファーが舞い込んでくるわけですよ。
作品性が高いものもあれば、ギャラがいい作品ももちろんあって、自分で出演する作品を選べる立場にようやくなったわけです。もしその時点で『トップガン 2』に主演してしまったらどうなるか。彼はこの先ずっと『トップガン』俳優のイメージから抜け出せず、ほかの作品で成功することはなかったかもしれません。
しかも、ほとんどの場合、続編ってどうしても1作目を超えられないじゃないですか。彼はそれもわかっていたから続編のオファーを断ったんです。