日本人の寝室「ダニの楽園」になっている衝撃実態 多い場合はふとんから100万匹以上のダニが検出
参考までに私が埼玉県の山あいの村で調べた寝具のダニの調査結果をあげておきます。ダニがいちばん多いのはやはり敷きふとんやマットレス、その次が掛けふとん毛布などの順番になっています。
また、ある家庭の寝具の調査では、チリやほこり1グラムあたりのダニの数は、敷きふとんが2138匹、掛けふとんが1664匹、枕1536匹でした。
寝具の表面から採取した、たった1グラムのほこりの中にこれだけのダニがいるのです。私たちはその寝具に包まれて、毎日7、8時間もすごしているということをお忘れなく。なおこれらのダニの種類は99%がチリダニで占められていました。
敷きふとんは中央に、掛けふとんはエッジ部分にダニが多い
掛けふとんより敷きふとんにダニが多いのは、人間の体により密着しているため、エサが豊富で、湿度や温度も高いからです。
敷きふとんについて、ふとんの中綿を検査してダニ数の分布を調べてみると、人体が接している中央部分に集中して多いことがわかりました。
この部分は、先に述べた理由で、ダニの繁殖には適しているからだと思われます。さらに詳しく調べると、綿の中心部分にはあまりダニがおらず、表層部にダニが集中していることがわかりました。
昔はよくふとんの打ち直しとして、ふとんの表層部の綿を交換していました。ダニやダニの死骸が多い部分を中心に取り除いていたわけで、この方法が非常に理にかなっていたことがわかります。
一方、掛けふとんのほうは、人の寝返りに応じてあちこち動くので、ダニは四隅のエッジの部分に寄せ集められていました。ほこりがたまりやすいところに「ダニだまり」ができやすいというわけです。
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