安全な食品とそうでない食品を見分ける重要な鍵 あなたは「超加工食品」の存在を知っていますか

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グループ②下ごしらえ、風味づけのための加工

NOVAグループ②は、グループ①のようなホールフードを含まず、食品の下ごしらえや調理、風味づけに使われる食材である。バターやオイルなどの油脂類、メープルシロップなどの砂糖、塩などが含まれる。

これらの食材は、主に精製、抽出、圧搾、また塩の場合は採取、蒸発などの機械的加工によって製造される。

グループ③缶詰、瓶詰め

NOVAグループ③は、加工食品だが「超」のラベルには相当しない。これらは瓶詰めや缶詰、場合によっては発酵などの保存技術を用いて、グループ①の非加工・最小加工食品に、グループ②の食材(脂肪、糖、塩)を加えて製造される。

グループ③の加工の主な目的は、グループ①の食品の品質保存期間を延ばし、嗜好性(おいしさ)を高めることにある。このグループの食品の例には、缶詰・瓶詰めの豆や野菜、果物、缶詰の魚、塩または砂糖で味つけされたナッツ、塩漬け肉・乾燥肉・燻製肉、伝統的な製法で作られたチーズやパンなどがある。

人類が昔からしてきた「いい加工」

グループ①②③に挙げられてきた加工法は新しいものではない。なかには人類が出現する前の時代、今から数千万年前にまでさかのぼる方法もある。人類の遠い親戚のヒゲオマキザルは、NOVAグループ①の加工を行う。石器を使って、食用でなかった木の実の殻を取り除くのだ。

人類が数千年前にオリーブオイルの抽出やチーズの製造、ベーコンの塩漬けを行った証拠も見つかっているし、イスラエルの洞窟では1万3000年前にビールの醸造が行われていた証拠も発見されている。

人間が農業が始まるずっと前から、非常に長い間にわたって食品を加工してきたのは明らかだ。このため、NOVAの最初の3区分は、現代の栄養的災難を引き起こした原因とは考えにくい。

ここで登場するのが、NOVAグループ④の超加工食品である。

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