共通テスト直前「現代文」悩む人に教えたいスゴ技 今からでも習得できる正解の根拠を探す方法

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②消去法=選択肢の×ポイントを指摘し、残ったものを正解とする攻略法!

2番目に繰り出す、確実な攻略法です。×の選択肢には、必ず「×ポイント」が埋め込まれています。それぞれ「どこが・なぜ×なのか」を、1つひとつ「指摘」していくのが「消去法」の本質です。

選択肢のアタマの数字(①~⑤)に、×をチョンチョン付けていく作業が消去法なのではありません。それでは、共通テストによく出る「選択肢×パターン」を、ここでは3つだけ紹介します。

【0】正解例(次の内容を正解の基準として、以下のパターンを検証)
 ◎ 大阪には、阪神ファンが多い。

【1】タンコブ型(余分な情報がくっついているため、×になるタイプ)
 × 大阪と奈良には、阪神ファンが多い。
 × 大阪は、季節風の影響で阪神ファンが多い。

【2】断定型(内容を100%で断定しているため、×になるタイプ)
 × 大阪人は、全員阪神ファンである。
 × 大阪に阪神ファンが多いのは普遍的真理だ。

【3】限定型(内容を一部分だけに限定しているため、×になるタイプ)
 × 大阪には、阪神のみを応援する人が多い。
 × 大阪には、佐藤輝明選手のファンが多い。

―消去法の『スゴ技』―
「△」を使いこなす者こそ、「消去法マスター」の称号を得る!

「△」という記号には、「びみょ~」とか「保留~」といった消極的なイメージがあるかもしれませんが、とんでもない。びびって焦ってとりあえず「×」付けちゃうことより、よっぽど勇気が必要です。

「△」とは、「現時点では、まだ「◎」とも「×」とも判断できない」という、積極的な“判断”なのです。

正解の選択肢がいつもキレイとは限らない

本番で9割を超えるためには、この「△」の使い手になる必要があります。なぜなら、正解の選択肢が、いつも「キレイな大正解◎!」とは限らないからです。

出題者は本文の内容を、×にならない程度に言い換えたりねじ曲げたりして、「イマイチ△……だけど、正解」という悩ましい選択肢を作ってきます。こうした難問・悪問に対処するためにも、恐れず堂々と「△」を使ってください。皆さんにはまだ、最終兵器「比較法」があるのですから。

「①ズバリ法」は、本文と戦って「正解◎」を見つける方法論ですね。「②消去法」は、選択肢と戦って「不正解×」を見つける方法論ですね。両者は、設問に対する、まったく別方向からのアプローチです。

例えば、「ズバリ法」で「④」が選べて、「消去法」でも「④」が残ったとしたら……非常に高い確率で「④」が正解だと思いませんか? この状況が、まさに「3段メソッド」の真骨頂なのです。

次ページズバリ法と消去法をごちゃ混ぜで使ってはダメ
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