共通テスト直前「現代文」悩む人に教えたいスゴ技 今からでも習得できる正解の根拠を探す方法

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どんなスポーツでも、まずは正しい「フォーム」を固めることが大切ですよね。それは、対戦相手が誰なのか、とは別の問題です。現代文もまったく同様で、常に一定の「メソッド」で設問を処理していくことにより、安定して高得点をとることができるのです。

これから紹介する「3段メソッド」は、今までの常識を覆す、画期的な方法論!……といった代物ではありません。皆さんが普段から実行している「フツーの解き方」を3段階に分割し、順番どおりにキッチリ遂行する“意識づけ”のようなものです。本番直前に読んでもバランスを崩すことなく、すんなり習得できる方法論ですからご安心ください。

選択肢攻略「3段メソッド」
①ズバリ法=設問文と本文で答えを決める。
②消去法=×の選択肢を1つずつ消去する。
③比較法=迷った選択肢の違いを見極める。

ほらね? 当たり前で、簡単そうでしょ?

「①ズバリ法」「②消去法」「③比較法」……これらは①→②→③の順番どおりに使うことで、最大の効果を発揮します。それでは1つずつ、詳しくレクチャーしていきます。

最初に繰り出す、最速の攻略法

①ズバリ法=選択肢を見ず、設問文と本文だけで答えを決めちゃう攻略法!

最初に繰り出す、最速の攻略法です。

まずは設問文(問題文)をしっかり読んで、ここでは「何を問われているのか?」「何を探すのか?」……自分の“任務”をきちんと押さえます(ここでの15秒間の集中が、最終的に1分間の時間短縮を実現するのです!)。とくに共通テストでは、問5・6で新傾向の実験的な設問が出題されます。出題者が求めているものを、正しく冷静に把握してください。

設問の分析が終われば、本文から「設問に対する答え・ヒント・根拠(まとめて『ズバリの要素』と呼んでいます)」を集めます。最初は傍線部の近くから探し、見つからなければ徐々に捜索範囲を広げていきましょう。迷子にならないよう、まめに設問文に戻って“任務”を確認するのがコツです。ズバリの要素をゲットしたら、ようやく選択肢解禁です。選択肢は、いま押さえたズバリの要素が「アリ」か「ナシ」かで、サクサク処理していきます。

―ズバリ法の『スゴ技』―
ズバリの要素は、まさに「要素」として、できるだけコンパクトに押さえるべし!

本文の「内容」を理解することは、読解の本質かもしれません。しかし、選択肢問題を最速で解くことが最優先の目的であれば、本文の内容は、あえて小さく単語レベルで、まさに「ズバリの要素」として押さえるのが秘訣です。

「内容」で勝負するとなると、選択肢もいちいち内容で確認していかなければなりません。しかし「要素」で勝負するなら、選択肢を「ナシ×・ナシ×・ナシ×・アリ◎・ナシ×」とテンポよく処理することができます。

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