普通のサラリーマンが本の著者になってみた やりたくない仕事を我慢しながら暮らすことはない!

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つらいトレーニングから得たものは大きい

自分がやりたかったこと、やってきたことの延長線上に東北があって、そこで、「既存の枠にとらわれずに世の中をよくしよう」と考えている人たちと出会い、幅広く活動してきた。皆、注目してくれているのはそこだと感じた。今後はこうしたすてきな考えの人たちとさまざまな地域の垣根を越えてつながっていきたい。

これから先、10年、20年、僕がやっていきたいことはそれなんだ。

講演会やセミナーなどに講師として出掛けたとき、もやもやした思いを持ったサラリーマンがたくさんいることに気づく。

「本当はやりたいことがあるんだけど、今まで言いだせなかった」「自分も何かやってみようと思いました。勇気をもらいました」という感想をもらうこともあった。この前は東京でのイベントに、僕の本を買ったという人が岐阜から駆けつけてくれて驚いた。

こうした反響があると、僕のやってきたことは、ヤフーとか、東北とかに限らず、いろんな会社や地域で求められているのかもなと思う。

「下から目線」で巻き込んでいく

「どうしたらそんなふうに初めて会った人とすぐ仲良くなったり、人を巻き込んだりできるんですか?」と聞かれる機会も増えた。そう言われても、自分ではなかなか説明が難しい……。

昔、一緒に働いていた先輩たちと、先日、一緒に飲みに行ったときに「お前はいつもノーガードだよな。変わってないな」と言われた。そういえば、この前、飲食店に入ったときも、例によって、けん玉をテーブルに置いていたら、外国人の店員さんが興味を持ってくれて話し込んだことがあった。

誰かと初めて会うとき、いつも“下から目線”ではある。基本的に自分は大したことないと思うので、誰が相手でもリスペクトするというか、すごいと感じてしまう。平均的でつまらない人生を送ってきた僕にとって、オタクとかマニアの人の話は興味深い。仕事や趣味のこだわりなんかを聞くと、「へえー、すげー!」と素直に感動してしまう。漁師さんや職人さんなどから、自分とか懸け離れた世界の話を聞いても面白くてワクワクする。パッと見たとき、面白そうだなと思ったことをどんどん質問する。すると大抵、丁寧に教えてもらえる。

「まるで女子のモテテクニックですね」と言われたこともあるけど、そういうつもりじゃないですよ! 本当に感動して「すごいっすね!」って言ってますから!

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