普通のサラリーマンが本の著者になってみた やりたくない仕事を我慢しながら暮らすことはない!

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ふつうのサラリーマン、本を出す!

石巻のオフィスにて

さて、この間もうろうろしたり、いろいろやっていましたが、この東洋経済オンラインの連載がきっかけで、なんと本を出しちゃったのだ。

「サラリーマンだからといって、やりたくないことをやって『早く帰りたい』と思いながら暮らすなんて絶対イヤ!」

初めての著書『10倍挑戦、5倍失敗、2倍成功!?: ちょっとはみだし もっとつながる 爆速ヤフーの働き方』は、そんな僕の思いがぎゅっと詰まった1冊になった。

20代の頃から、僕は今日に至るまで自分に制限をかけずに動いてきた。手前みそだけれど、僕と同じように、「自分に制限をかけずに働きたい人」「働き方に迷っている人」に手に取っていただければと思う。

とはいえ、僕自身は何も特別ではない。何の取り柄もない、ごく普通のサラリーマンだと思っている。だけど、最近は「変わってるねぇ」とか「ハセタクの働き方って、面白いね」と言われることが多くなった。

なんで?? 全然そんなことないでしょ。僕の周りにはものすんごく変わっている人がたくさんいる。つねに自分がいちばん「普通だ」と主張し続けている。

クラスでひとりだけ長靴だったらいやだ

みんなと同じがいちばんだった子どもの頃

そもそも昔から周囲を見回して平均を取りたがるタイプだった。小学生の頃は、雨が降りそうなときも、クラスでひとりだけ長靴だったらいやだと思い、履いていくかすごく迷って、かーちゃんに「早く決めなさい!」と怒られてたし、中学、高校の頃は、聴いている音楽といえば、ヒットチャート上位の曲。振り返れば、個性のない、つまらない人生だね。ハセタクさんよ。

「動き方」という点であえて言えば、「枠が見えない病」を患っているかもしれない。

「僕は○○部のエンジニアだから、それはそっちの企画の人が考えてくださいよ」とか。

「こちらはNPOなので、民間とは違うんですよ」とかね。

はぁ、なるほど。で、何それ?? 枠とか線が僕には見えない。やれるならやればいいじゃん、やりたいならやればいいじゃん。もちろん法律やルールを破ろうという話ではない。

震災後に焦ったのは、本質的にやりたいことややるべきことに向けてまっしぐらな若者が増えてる!ということ。「最近の若者は……」なんてよく言われるが、とんでもない。いい学校出て、いい会社に入って、じゃなく、「新しい形で世の中をよくする」「自分流の幸せをつかむ」と考える若者がうようよし始めてきた。

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